中国から伝来された炭、職人さんの手を加えて徐々に改良され、本場中国をはるかにしのぐ炭が焼かれるようになりました。

　種類にも、一般の黒炭から火力と長持ち性の優れる備長炭も発明され、近年来さらに竹炭、オガ炭などが作られ、炭の家族もずいぶん賑やかになってきましたね。

　昔は主に燃料として利用されてきた炭も、最近ではいろいろ優れた特性が見直され、生活や健康のさまざまな場面で新しい利用法が注目されています。炭って、これからも我々生活の炭炭まで浸透するでしょう。

　森林資源の有効利用と炭焼きコストの上昇によって、国内の炭生産量が年々落ちています。生産地も海外にシフトしつつあって、特に中国が膨大な森林資源と格安な人件費で脚光を浴びています。三福貿易（株）は日本の炭作りの中国移行と同時に業界に参入、国産炭に負けない高品質の中国製備長炭、おが炭の開発に成功しました。

　最近、中国には大洪水が頻発したこともあって、これを機に地方政府が森林伐採の禁止令を次々に打ち出し、炭作りをとりまく環境が厳しくなってきました。この状況を見越し、三福貿易（株）は二年前から製品の生産を一部東南アジアに移し、生産基地を確保しました。さらに、より安定的な供給を保証できるよう、「南アメリカ製」も視野に入れ検討する予定です。

　安くて高品質の炭をお客様に供給すること、われわれの目標であり、使命でもあります。